講義詳細

安全・安定運転上級コース(2020年度)

課題形成力開発

お申し込みの受付を終了致しました。

日時
第一回
2020年5月19日(火)~2020年5月20日(水) 講義終了
第二回
2020年8月20日(木)~2020年8月21日(金) 講義終了
定員 24名
場所 水江研修室 倉敷水江170番地 地図はこちら
料金 44,000円(税込み)

概要1

科目概要:

 企業は、グローバル競争の中で生き残りをかけ、製品品質や生産性の向上および高付加価値製品の開発を行っている。製造現場でも製造プロセス、システム、運転条件等を改善・改良していく「現場力の強化」が必須である。このためには、スタッフの活動のみでは不十分であり、現場を知り尽くした現場中核人材が明確な問題意識を持って、「何が課題で、どこに課題があるか、またその課題を解決する方策は何か」などの改善活動に積極的に取組むことが極めて重要である。更にまた、環境や状況が刻々と変化する中では、課題も環境や状況に応じて変化して行き、その方策も唯一ではない。

 本研修では、安全・安定運転上級コースとして、組織や個人の現場におけるパフォーマンス(現場力)向上のために、製造現場で組織目標と整合した最重要課題を形成し、その方策を効率的に立案・実行し、『課題を自ら見つけ、自ら解決しうる』現場中核人材の育成を目指す。

* 組織目的と個人の役割認識、意識改革;イノベーション、現場力向上、当事者意識、ゼロベース思考

* 情報収集・分析の手順・手法;三現情報、インターネット検索、5W1H、チャート化

* 課題の取上げと掘下げの手順・手法;課題形成型改善活動、目標連鎖、ありたい姿とのギャップ、ブレーンストーミング

* 解決策立案・実行の手順・手法;アイデア列挙と絞り込み、障害予測と回避策、PDPC法

* 事例演習・まとめ;石油化学コンビナート製造現場関連の事例演習、本研修内容のまとめ

 

研修目標(科目全般):

 目的意識と役割認識がなければ問題意識は生まれない。問題意識がなければ適切な課題形成がなされることはない。従来、課題形成力開発関連の研修はスタッフ層を主ターゲットに実施されてきたが、本研修では対象を管理者層と現場オペレーター層の中間である中核人材層に拡大し、製造現場の改善・改良活動(現場力向上活動)を現場全体で推進可能とする現場中核人材の育成を目標とする。

 組織の目標および組織の中での自分の役割を明確化して問題意識を常に持ち、現場目標に整合した最重要の課題を自ら形成し、自らその課題を解決する手順・手法を修得する。

* 改善・改良活動の第一歩として、変革の時代における現場力強化の重要性および現場中核人材の果すべき役割とそのために意識改革して何をなすべきかについて学ぶ。

* 課題の形成および解決策立案に必要な情報の収集法や分析法を修得する。

* 自らの製造現場における課題を洗い出し、また、モデル事例により最重要課題を形成する手順・手法を「課題形成型改善活動」に準じて、グループ討議しながら修得する。

* 課題の解決策を複数立案し、さらにその中から最適策を選定し、実行する手順・手法を「課題形成型改善活動」に準じて修得する。

* 石油精製や石油化学関連の製造現場に関する身近な事例をグループ討議・演習し、理解を深めるとともに、現場で活用し易くする。

 

対象とする研修参加者:

 製造現場において設備の運転や保全作業に従事する現場中核人材(これを目指す者も含む)で、物の見方や考え方を変えることにより、製造現場業務の改善に寄与しようとする者

 参加対象者具体例

  (1)現場中核運転員(例えばシフトリーダー)

  (2)現場中核保全員(例えばチームリーダー)

  (3)技術スタッフ

 

科目の特徴:

 製造現場の改善・改良活動を行うに際して、現場を熟知している中核人材自身が自らの現場で最重要の課題を形成し、その解決策を立案・実行する「課題形成型改善活動の手順・手法」を修得させることを目的とし、現場で実務に携わる現場中核人材の身近な石油精製や石油化学関連事例を取上げ、現場中核人材が理解しやすい事例を用いてグループ討議しながら、体得させる。

 履修者は本研修の受講に加えて、「原因究明力開発」、「改革・改善力開発」、「現場リーダーの育成」を受講することにより、仕事能力をさらに高めることが可能となる。

 

研修に必要な期間: 

 1コマ当たりの受講期間:90分~150分×総コマ数 7(2日間)

 9:00~17:15(最終日16:45)

ティーチング・メソッド:座学と演習

 講師:中嶋順一(クラレOB)

概要2

各コマ概要:

コマ1:動機付けと目的・役割の認識

 現在の変革の時代においては現場力強化が極めて重要であり、現場を知り尽している現場中核人材が果すべき役割は大きい。問題意識が課題形成の前提である。目的意識のないところに役割認識はなく、役割認識のないところに問題意識はない。「自らが課題の形成・解決の主体」との意識がないところに問題意識はない。このことを自己確認する。

 

コマ2:意識改革-意識・態度・思考- 

 現在は環境変化が激しくこれまでに経験したことのない問題に直面することが増え、今までの延長線上での対応では難しくなっている。これに対処するためには、業務に対する意識・態度・思考の改革が必要で、その手法としてリーダーシップ、ゼロベース思考、アイデア創出法などを修得し、製造現場中核人材として為すべきことを理解する。 

 

コマ3:情報収集・分析の手順・手法 

課題の形成と解決に重要な情報を、①5W1H法等現場で調査・収集したり、②現場以外のインターネット検索などで収集する手順・手法を修得し、さらに、収集情報をチャート化などにより整理し、理解し易くする情報分析の手順・手法を修得する。

         

コマ4:課題の取り上げと掘り下げの手順・手法-1

 会社目標の連鎖からの課題案、自現場における課題案、社内外環境変化によるニーズからの課題案などを、ブレーンストーミング法などを用いて出来るだけ多く洗い出し、上司やメンバーと情報を共有化しつつ全員が参画意識を持って、課題案を見える化して最重要課題を設定する「課題形成型改善活動の手順・手法」をグル-プ討議しながら修得する。

 

コマ5:課題の取り上げと掘り下げの手順・手法-2

 前コマで取り上げられた課題案を掘り下げるため、重要性、緊急性等の視点より評価して絞り込み、取り組む必要性を事実・データで明確化し、現在の姿とありたい姿とのギャップを把握し、具体的目標を設定して課題を形成する「課題形成型改善活動の手順・手法」をグループ討議しながら修得する。

             

コマ6:解決策立案・実行の手順・手法

 前コマで形成した課題の解決に向け、「課題形成型改善活動の手順・手法」をベースに、解決策を立案・実行するための手順・手法、さらに課題解決後の標準化と定着・今後の展開のための手順・手法を、石油精製・石油化学等関連製造現場の事例について修得する。

             

コマ7:事例演習とまとめ

 コマ6までに修得した「課題形成型改善活動の手順・手法」の一連の手順・手法を活用して、石油化学コンビナート製造現場関連のモデル事例をグループ討議しながら演習し、理解を深化しやすくするとともに、最後に本研修内容をまとめ、本研修で修得した課題形成力を自現場で活用しやすくする。

 

アンケート記入・修了証授与

 

添付資料

1.研修方法

 2日間【1日目:60~150分/コマX4コマ/日+2日目:90~150分/コマX3コマ/日】を基本とする。 

2.他の研修科目との関係

 製造現場で解決しなければならない問題には2種類あり、①トラブル、故障などが顕在化している問題で、問題の原因を究明し、正常状態に復元させ再発防止をすることが目的の場合と、②現在正常だが将来異常の可能性のある問題や新製品・新プロセス導入で不具合が予測される問題や現状では不満足のため一段飛躍させたい問題で、未然防止または現状打破が目的の場合である。本人材育成事業のカリキュラムでは、①は「原因究明力開発」科目が対応し、②は本「課題形成力開発」科目が対応している。

 可能であれば、本科目は「原因究明力開発」を受講した後で受講することが好ましい。更に、本科目を受講後「改革・改善力開発」科目や「現場リーダーの育成」科目を受講することが望まれる。

3.研修成果の評価

 本研修を修了した後3ヵ月を目処に、受講生が所属する製造現場の『課題』について、本研修で得た「自ら課題を形成し、自ら解決策を立案」の実践結果をレポートとして纏め、受講生を派遣した社内教育担当に提出するよう勧奨する。

4.参考図書等

 (1) 遠藤功著「現場力を鍛える」(東洋経済新報社)

 (2) 遠藤功著「現場力復権」(東洋経済新報社)

 (3) 大前研一・齋藤顕一共著「実戦!問題解決法」(小学館)

 (4) 狩野紀昭監修、新田充編集「QCサークルのための課題達成型ストーリー」(日科技連出版社)

 (5) 狩野紀昭監修「課題達成型QCストーリー活用事例集」(日科技連出版社)

 (6) 狩野紀昭監修「QCサークルのための課題達成型QCストーリーに役立つ手法」(日科技連出版社)

 (7) 綾野克俊監修「課題達成実践事例集」(日科技連出版社)

 (8) 綾野克俊監修「課題達成研修マニュアル」(日科技連出版社)

 (9) 細谷克也著「QC的問題解決法」(日科技連出版社)

 (10) 金津健治著「目標管理の定着推進マニュアル」(日本経団連出版)

 (11) 佐藤允一著「【図解】問題解決入門」(ダイヤモンド社)

 (12) JMAM目標管理プロジェクト著「管理者のための目標管理の進め方」(日本能率協会マネジメントセンター)

 (13) 野口靖夫著「リーダーのための目標の立て方・達成のしかた」(日本実業出版社)

 (14) 齋藤嘉則著「問題解決プロフェッショナル『思考と技術』」(ダイヤモンド社)

 (15) 齋藤嘉則著「問題発見プロフェッショナル『構想力と分析力』」(ダイヤモンド社)

 (16) 滝谷敬一郎著「『見えない問題』解決法」(日本経済新聞社)

 (17) 奈良井安著「問題解決力を鍛えるトレーニングブック」(かんき出版)

 (18) 小林裕著「【知のノウハウ】問題解決力をつける」(日本経済新聞社)

 (19) 片山豊著「問題解決力向上セミナー」(ブレーンダイナミックス社)

 (20) 片山豊著「課題達成型活動のすすめ方」(ブレーンダイナミックス社)

 (21) 安田佳生著「企業と人材」04.08.05,20号

 (22) 柳沢恵美子著「企業と人材」04.08.05,20号

 (23) 西田耕三著「企業と人材」03.02.05号

 (24) Maurice,A.Bronor「IEEE Transactions on Engineering Writing and Speech」

お申し込みの受付を終了致しました。

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