講義詳細

リスクマネジメントコース(2018年度)

エマジェンシー対応の基本姿勢養成講座入門

お申し込みの受付を終了致しました。

日時
第一回
2018年6月28日(木)~2019年6月29日(土) 講義終了
定員 20
場所 栄研修室 倉敷市水島東栄町12-46 臨鉄ビル 地図はこちら
料金 43,200円(2日間)(税込み)

概要1

科目概要:

 生産ラインにとってエマジェンシーへの対応による迅速な状態回復は、定常運転時の安定生産と同等に重要な課題です。近年、プロセスが高度に複雑化される一方で人員が削減され、エマジェンシーに対応できる人材とチームを育成、強化することは以前にも増して急務になっています。

 そのために多くの現場での取り組みや、研修機関での教育が行われています。その内容を見てみると、それらのほとんどは、「生産ラインのプロセスの挙動と設備特性に関する専門知識:①」を充実させることに重点を置いた「ハード」なものであると言えます。本来、エマジェンシーの対応力を高めるには、①だけではなく「エマジェンシー時の状況に対する対処行動の基本姿勢:②」を養成するという「ソフト」なものも忘れてはなりません。人材とチームの育成には、①と②の両面からアプローチする必要があります。特にエマジェンシーの初動では、①よりもむしろ②が状況を治めていくのには不可欠になります。

 本コースは、②にアプローチするための方法論であるソフトシステム方法論(SSM:Soft Systems Methodology)を用いて、日常業務における②のためのマネジメントについて学ぶためのものです。このコースでは、ライン毎に固有の技術的な問題を扱うのではなく、エマジェンシー対応の経験者が、それぞれの現場で培われた「エマジェンシーに対応すること」に関する経験を他の参加者と共有する中で、「エマジェンシーに対応することとは、どうすることなのか」に関する本質的な意味に気づき、学ぶことに重点を置きます。そしてエマジェンシーに対応するチームの基本姿勢を日常の業務において養うマネジメントのガイドラインを修得するものです。

 

研修目標(科目全般)

(1) チームにエマジェンシーに対応する基本姿勢をつくるマネジメントの考え方と理論を学ぶ。

(2) SSMをガイドラインとして用いたワークショップ(SSMワークショップ)を通して、エマジェンシー対応力の向上に向けてチームの基本姿勢をつくるプロセスを経験し、そのマネジメントを修得する。

(3) (1)、(2)を踏まえて、それぞれの現場のエマジェンシー対応能力の向上につながる、現状改革の方向性を明らかにする。

 

対象とする研修参加者:

 運転部門のチームリーダー(班長、主任)、管理者

 エマージェンシーマネジメントに関心のある事業所のマネージャ、管理部門のスタッフ

 

研修方法

 問題状況に関わる当事者の学習を通して、当事者に意識改革を促し、現状改革につながるアクションを導く方法論であるソフトシステム方法論(SSM:Soft Systems Methodology)を用います。エマジェンシー対応について参加者の思いと実感を話し合い、参加者が自ら気づき、学ぶワークショップをSSMのガイドラインに沿って運営します。

 

 

科目の特徴

  本研修には、次の三つの特徴があります。

(1) エマジェンシーに対応することに関する経験の知を自覚し、進化させる

 「エマジェンシーに対応するとはどういうことか?」について本音で話し合う過程で、参加者が生産現場で培ったエマジェンシー対応に関する自らの経験の意味に気づき、その気づきを参加者で共有しながら経験の意味を再構成して進化させる。

(2) エマジェンシー対応力の向上に繋がる平常時の取り組みの方向性について学ぶ

 (1)を踏まえて、エマジェンシー対応におけるチームの基本姿勢について話し合い、平常時にその基本姿勢を養い、チームメンバー間で形成する施策について学ぶ。

(3) 参加者がエマジェンシー対応に関する経験を、会社や工場の枠を超えてお互いに学び合える「場」を参加者同士が作ります。

 参加者らが生産ラインの運転とそのマネジメントの経験について議論し、その経験を意味づけながら共有するプロセスを通して、相互の優れた経験を通して得た学びの交換を図るための基盤を会社や工場の枠を超えて共有することができる。

 

研修に必要な期間: 

 ワークショップ:7.5時間/日×2日

 時間:9:00~18:00

 

受講生数:15~20名

 

講師 

内山 研一:大東文化大学経営学部教授(Ph. D)

鈴木 聡:日本アクションリサーチ協会/株式会社アコモデーション

内山 平祐:日本アクションリサーチ協会/株式会社アコモデーション

概要2

各コマ概要:

コマ1.導入の講義:「リスク・マネジメント」と「クライシス・マネジメント」について

    エマジェンシー対応を「リスク対応(分析志向の状況対応型のマネジメント)」と「危機対応(行為志向の状況先取り型のマネジメント)の観点で捉え直し、

    本講義で用いるソフトシステム方法論(SSM)が危機対応に有効なマネジメントの方法論であることを学ぶ。

 

コマ2.ワークショップ-1:エマジェンシー対応についての実感と思いを絵を用いて議論する

    当事者の実感と思いを絵で表現するツールであるSSMの「リッチピクチャー」を用いて、参加者のエマジェンシー対応についての実感と思いを議論し、

    参加者それぞれのエマジェンシーへの関わり方を知る。

 

コマ3.ワークショップ-2:「チームでエマジェンシーに対応するとはどういうことか?」についての実感と思いを本音で議論し、グループで共有する

    参加者がグループ(4~5名)に分かれ、グループの思いを表現するモデルであるSSMの「思いのモデル」を用いてエマジェンシー対応についての実感と思いを本音で議論する。

    その議論を通して、お互いにエマジェンシー対応についての見方・考え方を共有しつつ、「チームでエマジェンシーに対応するとはどういうことか?」についての気づきを得る。

 

コマ4.ワークショップ-3:グループ毎の「チームでエマジェンシーに対応するとはどういうことか?」についての議論を全体で共有する

    グループ毎の議論と気づきを発表し、気づきを他のグループメンバーと共有しつつ議論を深め、エマジェンシーに対応することについての学びを深める。

 

コマ5.一日目のリフレクション:ワークショップ-1~3の議論と気づきを思い出し、一日目と二日目の議論を橋渡しするために、SSMのモデルを用いて一日目の議論を振り返る

 

コマ6.ワークショップ-4:思いと現実を比較することで「チームでエマジェンシーに対応すること」について気づき、学ぶ

    グループで共有された「チームでエマジェンシーに対応するとはどういうことか?」についての思いを現実と比較し、そのプロセスで触発された気づきを基に、

   「チームでエマジェンシーに対応すること」について議論し学ぶ。

コマ7.ワークショップ-5:ワークショップ1~4の学びをリフレクションして、エマジェンシー対応力の向上につながる基本姿勢を形成する

    *ワークショップ-1~5は、講師によるファシリテーションの下で進められます。

   <オプション・コース:1日(計画)+1ヶ月(職場でのミニプロジェクト実施)+1日(振り返り)>

   このコースを修了した人達に対して、更に自分の職場でSSMを実践することを希望する人のために、SSMミニプロジェクトコースを提供します。

 ファシリテーターの指導の下で、所属する組織のメンバーと現場レベルでSSMワークショップを行い、エマジェンシー対応の基本姿勢について職場のメンバーと議論します。

 そこで得られた現場レベルでの気づきを踏まえて、それぞれの現場の実態に整合した基本姿勢を形成する場づくりを行います。

 このSSMミニプロジェクトは研修と現場を結びつけ、座学だけでは得られない学びを得ることができ、研修の実務的な効果をより高めることができます。

 (オプション・コースは、山陽人材育成講座に含まれません)

 

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